システムトレードを評価する上で最大逆行幅と最大順行幅は特に重要です。バックテストだと一回の取引については損益のみしか見ないものですが、リアルトレードであれば、どこでどのように手仕舞いされるのか、損切りポイントは確定しているにしても予測不能です。バックテストにて最大逆行幅と最大順行幅を把握しておくことで、大体どれくらい含み損を抱えるのか、どの程度の含み益が期待できるのか、納得感を持ってトレーディングシステムの監視ができます。
最大順行幅とは、エントリーからエグジットの期間内での最大含み益を意味します。最大逆行幅とは、エントリーからエグジットの期間内での最大含み損を意味します。
損切りや利食いポイントを確定するだけに限らず、最大順行幅/最大逆行幅で勝率を切り分けてみるのもいいかもしれません。ボラティリティを考慮して、損切りポイントを可変にすることもいいアイデアだと思います。いずれにしてもこのテーマは大変深いもので本一冊が賭けるくらいだと思っていましたが、なんと!このテーマで本が出ていました。
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