先物取引はゼロサムゲームだと言われています。仮に理論値が上昇していても、市場で売買する者は常に買いと売りで対となり、最終的に全て反対売買で決済しますので、全体でのトータル損益は常にゼロとなるからです。株式はゼロサムゲームではないということが言われていますが、これは期限がないためであるのと人類の経済、社会が過去に必ず良くなってきているということを前提にしているのでゼロサムゲームではない、という見方となっています。では、ゼロサムゲームに参加することは悪いことなのでしょうか?
トレーダーの第一の社会的意義は流動性の提供となっています。様々なトレーダーが参入することで理論価格と売買可能な価格との差が縮まります。この役割は人々が思うよりも重要なものであり、当業者はもちろんそれにかかわる消費者(すなわち世界全体)にも有益です。また、ほとんどコストなしで現在の価格実勢を発見することが可能です。例えば、人口だけを見ても住民基本台帳や国勢調査で調べるわけですが、そのコストはとてつもなく大きなものです。ですが、人口にリンクしかつ流動性のある市場性商品が存在すれば、リアルタイムでおおよその実勢を把握することができるのです。しかし、いわゆるトレーダーの社会的意義の裏返しである、まさに社会悪とでもいうのかもしれないですが、バブルのような過度の資金流入や投機的な売り等で相場が崩されることが多々あります。このような側面があるため、トレーダーそのものが聖職となることはありえません。トレーダーが第一の社会的意義以外にできることといえば、儲けて税金を納めることと、二次的にテクノロジーの発展に貢献することくらいです。








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