世界の取引時間のサイクルとして、朝に日本市場が開き、夕方に欧州市場が開き、夜間に米国市場が開くということを繰り返すわけですが、各マーケットが次のマーケットに与える影響というのは、マーケットの一日という過去記事の後半部分でお話をしたことがあります。つまり、人々が最も関心を持っているのは値段が動いたのかどうかというところだと思うのですが、その判断基準が今回のタイトルでもある%基準であるかもしれないと思いましたので、少しまとめてみました。
人というのは案外いい加減なもので、大台というものを意識します。いつも見ている日経平均であれば300円動いた、一万円を割ったなどと元々は数学的に根拠のないことで騒ぐわけですが、騒ぐという事実により300円動く、一万円を割るという事実が意味を持つという不思議な話になるわけです。
そもそも、よく知っている日経平均でこそ円単位での水準で相場が意識されるわけですが、海外の指数に関して言えば、それほど詳しくないのがほとんどです。その水準を判断するのに%表示が使われます。%表示は前日の清算値を元に算出するわけですが、価格水準によらず標準化することで、別の指数とも比較することが容易となります。
以上のことから、意識されるのが海外マーケットは上昇したのか、下落したのかということに尽きると思うのですが、その値がどうやら1%じゃないかという感覚があったので今回のネタとして取り上げてみました。簡単に言うと、1%未満の変動だと相場が動いたとはみなされないというのと同じ意味合いです。
現在の日経平均だと、約100円を超えると変動があったと判定し、それ以下だと小幅値動きで動かなかったとみなすという単純なパターン化です。これらのパターン化と、次のマーケットへの影響を調べるというのは日次データを使って簡単に検証できると思うのですが、こちらは割愛させて頂くことといたしましょう。%変動が意識されるのは事後であることが多いというのも、次のマーケットに影響があると言えるところかもしれません。
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