職業トレーダーとして働くことと、自分自身の資産形成は必ずしも一致しません。長年相場に携わって感じた、トレーダーという仕事の実態について考えます。
私の経歴
私はこれまで職業トレーダーとして働いてきました。
ヘッジファンド、金融機関、暗号資産業界など、様々な環境で相場と向き合ってきましたが、最近あらためて思うことがあります。
それは、職業トレーダーであることと、自分自身の資産形成は必ずしも一致しないということです。
職業トレーダーは意外と自分の資産形成に執着していない
一般的には、
- トレーダー=大金持ち
- トレーダー=自分でも大きく運用している
というイメージを持たれがちです。
しかし実際にはそうとも限りません。
職業トレーダーは、
- 運用すること
- 売買すること
- 相場を分析すること
そのものが仕事です。
良くも悪くも、相場に対する興味や探究心が先に来る人が多く、自分の資産形成への執着は必ずしも強くありません。
トレーダーにも様々なタイプがいる
一口にトレーダーと言っても、実際には様々な人がいます。
例えば、
- 相場観で勝負する人
- データ分析で小さな優位性を積み上げる人
- 市場構造を研究する人
- アルゴリズムを開発する人
- とにかく一発大きく当てたい人
などです。
これは競馬ファンに似ているかもしれません。
- 血統を研究する人
- オッズを研究する人
- レース展開を考える人
- 好きな馬を応援する人
がいるように、トレーダーも相場との向き合い方は人それぞれです。
実際には、お金そのものよりも『相場を理解すること』に喜びを感じている人も少なくありません。
トレーディングを理解しない人に雇われる悲劇
もう一つ感じることがあります。
それは、トレーディングを理解していない人に雇われると非常に苦労するということです。
よくある誤解として、
- 優秀なトレーダーを雇えば毎日儲かる
- 勝率は常に高いはず
- 損失は失敗である
という考え方があります。
しかし現実の相場はそう単純ではありません。
どれだけ優れた戦略でも、
- ドローダウン
- 市場環境変化
- ボラティリティ変化
は避けられません。
それにもかかわらず、相場を理解していない経営者や上司が短期成果だけを求めると、現場との間に大きなギャップが生まれます。
これは多くの職業トレーダーが経験することかもしれません。
結局、誰のために相場と向き合うのか
振り返ると、私は長い間、会社や顧客、プロジェクトのために相場と向き合ってきました。
もちろん、それ自体に価値はあります。
しかし同時に、
- 相場分析
- システム開発
- アルゴリズム構築
- 市場構造研究
といった経験やスキルは、本来は自分自身のためにも使えるはずです。
今はその準備期間なのかもしれない
最近はブログを書く時間が増えました。
単なる情報発信ではなく、自分自身の考えを整理する意味合いもあります。
相場について考え続けてきた時間。
積み上げてきた経験。
失敗も成功も含めた知見。
それらを文章として残しながら、次のステージへ向かう準備をしているのかもしれません。
まとめ
職業トレーダーは、必ずしも自分の資産形成に最も熱心な人種ではありません。
むしろ、
- 相場を理解すること
- 市場の仕組みを解明すること
- わずかな優位性を探すこと
に魅力を感じている人も多いと思います。
ただ、長年積み上げてきた経験やスキルは、自分自身の人生のために使うこともできるはずです。
そろそろ、自分のために相場と向き合う時間を増やしてもいいのではないか。
そんなことを考えながら、今日もまたブログを書いています。






