プロフィットファクター = 総利益 / 総損失
トレーディングシステムの成績を一目瞭然で評価することができる優れた評価指標の一つです。名目コストは当然のごとく差し引きます。トレーディングのコスト分析(TCA)は、追及するとキリがないのですが、ここは経験ベースでの名目コスト(手数料及びマーケットインパクト等の総コスト)を使うことをおすすめします。
システムの損益分岐点は 総利益 = 総損失 すなわち「1」となります。このことから1より大きいことがトレーディングシステムとして存続できる条件となり、プロフィットファクターは大きければ大きいほどよいということになります。
【例1】
総利益 = ¥503,000
総損失 = ¥388,000
¥503,000 / ¥388,000 = 1.30 ・・・プロフィットファクター
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更に保守的に考えられた指標で「調整プロフィットファクター(Adjusted PF)」というものがあります。
調整プロフィットファクター(Adjusted PF) Adjusted Profit Factor
調整総利益 = (利益回数 - 利益回数の平方根)× 平均利益
調整総損失 = (損失回数 + 損失回数の平方根)× 平均損失
調整プロフィットファクター = 調整総利益 / 調整総損失
調整プロフィットファクターは普通のプロフィットファクターより小さくなります。これは「現実の世界では何が起こるかわからない」という考えの下で作られた、より保守的な指標です。回数の平方根を加減する理由は、利益回数及び損失回数そのものが正規分布すると仮定してその幅を設けたに過ぎないというところだと思います。
【例2】
総利益 = ¥503,000
総損失 = ¥388,000
利益回数 = 80 より(利益回数 - 利益回数の平方根) = 71.1
損失回数 = 55 より(損失回数 + 損失回数の平方根) = 62.4
利益回数 = 80 より 平均利益 = ¥6,288
損失回数 = 55 より 平均損失 = ¥7,055
調整総利益(¥446,763) = 71.1 × ¥6,288
調整総損失(¥440,318) = 62.4 × ¥7,055
¥446,763 / ¥440,318 = 1.01 ・・・調整プロフィットファクター
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