遅行指標に関する雑感

最近は格付け会社の動向に目が離せない様子で、特に欧州の国や銀行の格付けに注目が集まっています。普通に解釈できることとして、格付け会社というのは単なる調査会社であり、調査結果に照らし合わせて格付けをしているだけのはずですが、格付けによりマーケットを動かしているのではないかといった批判*も受けています。

*格下げによりInvestment Policy等に引っ掛かるということはあったとしても

欧米当局は、格付け会社に対して格下げの妥当性を調査するといったことにも発展していますが、これは格付け会社が少なからず権威を持っている証拠でもあり、格付けは無視できないといったことでもあるからでしょう。格付けの特徴としては、格付け見通しを公表していることや前述のように調査結果をもとに発表していることからも、サプライズというものはないはずでいわゆる遅行指標となるはずですが、改めて格下げということになるとそのインパクトは大きいものになっています。

話は変わって、米国の雇用統計はインパクトがあることで、遅行指標ではなく先行及び一致指標ではないかとの議論が展開されていますが、雇用者が景気の回復や減速を考慮して調整を行う性格上、雇用統計は遅行指標であると言えます。

遅行指標というのは長期のトレンドを計るのに有効で言わば現況の再確認といった意味合いがあるのですが、人間というのは特に悪いことに関して認めたがらないといった性格が見られます。その性格が、格下げ及び雇用悪化等は遅行指標であってもインパクトを持つということがいえるのではないかとふと感じたのが今日の雑感でした。

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