【マーケット解説】インフレ懸念が渦巻く中、ビットコイン・ゴールドが下落

ゴールドが続伸し3ヶ月ぶりの高値を付け1,870ドルを超えてきた。米国の10年債利回りは微増の1.64%。インフレ懸念はまだくすぶっている。米国の主要3指数は前日比マイナスとなったがいずれも小幅の動きとなっている。米国の中小企業で構成されるラッセル2000は前日比プラス0.11%だった。恐怖度合いを示すVIX指数は19.72に上昇したが心理的節目の20を割っている状況。為替も大きな動きはなくカナダドルは相変わらず順調で、ポンド円は微増ながら上昇トレンドがキープされており直近の高値を更新中である。

WTI原油はじりじりと上がってきており、3月8日の高値67.98ドルを目指す勢い。終値ベースでは2018年の10月末以来の数字だった。銅や貴金属は堅調。日本市場では5月17日(月)にマザーズ指数が3.85%売り込まれたことに注目が集まったが、本日は日経など他の指数と同様に堅調に推移し落ち着きをみせている。

暗号資産は下落が止まらず、ビットコインは3ヶ月にわたった上昇が振り出しに戻った状態で現在は45,000ドル手前、イーサもやや反発して3,400ドル近辺まで上昇している。逆の動きをしているのがリップルで方向感をつかみにくい。ビットコインの占有率を示すドミナンスレートは一時30%台に突入したが、41%と前日と比べてあまり変化はない。ドミナンスレートは以前のビットコインを基軸通貨とみなしていた時期のプレゼンスを見るという使い方は理にかなっているものの、今のイーサリアムやバイナンススマートチェーンなどのエコシステムが台頭してくる中でビットコインだけをドミナンスとして見るのは指標としていかがなものかとの意見もある。少し陳腐化してしまった指標になりつつあるのかもしれない。暗号資産全体の時価総額は2兆ドル割れ、ビットコインの時価総額も減少気味で1兆ドルを割れている。

ブルームバーグの記事によると、ビットコインとゴールドの相対的な比率は2月上旬以来の下落とのこと。しかし画像の通り、本日は陽線が見えている。ビットコインの動きが激しいだけにこの動向は注視しておきたい。なお、このビットコイン・ゴールドが取引できるのはExnessという大手の海外ブローカーであり筆者もお勧めである。口座開設等を知りたいようであればぜひブローカーに直接お問い合わせをして頂きたい。このビットコイン・ゴールドはまさに今のインフレ懸念が渦巻いているこの時期にホットな銘柄で、スワップポイント(ファンディングレート)もゼロであるため取引しやすいことだと思う。

【ソース】MT5 BTCXAU ビットコイン・ゴールドの日足チャート

内閣府の発表によると、第1四半期国内総生産(GDP)は、前期比年率5.1%の減少となった。これは、企業の投資削減、個人消費の停滞、政府支出の減少が要因で、サプライズ感があったと識者もコメントしている。

【トレード妙味のある銘柄】
ビットコイン・ゴールド
ゴールド
ポンド円
カナダドル
原油


【マーケット解説の注意事項】
以下のポイントを考慮しながらお読みください。
①それが一過性のものなのか
②継続するものなのか

トレーダーとしての心構え
・「物事が起こってからの解説」はただ単に読むだけでよい。予測の力量やトレードの成績には影響しない。
・「今」のマーケットの動きは説明できない。
・方向性がわからなくても儲けることは可能。
・アナリストやストラテジストが「上がる」と説明しているマーケットに対して、戻りや調整局面に対して利益を出すことができる。

トレーダーは市場原理を知らなくても勝てる人は勝てる。トレードに直結しないマーケット解説や市場分析のみの人と、そうでない私のような考えの人が書いたレポートとでは少しスタンスが異なるはずです。が、やはり私が書いても表面的には「一般的な市況と変わらない」のはやむなしと捉えて下さい。

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