トレーディングシステムがうまく機能しないときは、廃棄する衝動に駆られることになります。相場というのは予測不可能なものですから、トレーディングシステムがうまく機能しないのは一時的であるのか、またはロジックが既に破綻して無用なものとなってしまったのかその判別は難しく、システムトレーダーの永遠のテーマでもあります。
理論的に、堅牢なトレーディングシステムを稼働している場合には苦痛の日々を耐え続けることで長期的に超過収益を獲得することができます。しかし、その前提である、トレーディングシステムはそもそも信頼に値するものなのかという根幹部分が揺らぐことになりますので、結果的には廃棄するほうがよいという結論に達っする場合が多いです。
株式のピックアップ戦略と同じ理屈だと思いますが、人気銘柄に群がると必ずといっていいほど損をします。また、資産運用ビジネスでもそうですが、うまく行かない戦略だからといって運用プロセスを変更すると、やはり数年後には変更後の運用プロセスがうまく行かなかったりします。
つまり、トレーディングシステムが今後もうまく機能するのかどうかは判別不能だと考えてよいのかもしれません。しかし、自分の得意とする戦略は何なのかということを自問自答し、そこは絶対に変えないということが大事であり、しかし頑固ばかりが能であるわけではなく、変更するべき部分は柔軟に変更し、新しいものを取り入れるというスタイルを確立することが大事なように思います。
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