2021年6月14日(月曜)寄稿 ⇒本稿の賞味期限は6月16日 13:00までです。
■金融市場の最大の関心事は欧米のインフレ
■暗号資産業界の最大の関心事は米中の規制(エルサルバドルがBTCを法定通貨にすることに対する規制修正)
11日金曜の株式市場は欧州株価が堅調となり、主要な米国株価指数もプラスで終了した。DAXは最高値圏へと急接近し、前日比プラス0.78%となった。インドNifty50も前日比0.39%の上昇となり、日本株は上値が重いものの全体的に世界の株式は好調だ。S&P500の上げ幅は目立たないが、引き続き最高値を更新中となる。ボラティリティも下がっており、VIX指数は15.65の低水準に位置している。米国個別株の半導体大手エヌビディアも強い。
[ソース] Trading View ドイツの株価指数DAX日足ゴールドは反落して1,870ドル台へ。木曜1,900ドルから下げへと転じた。原油は上昇トレンドを維持し、前日比プラス1.14%の70ドル台を堅持。為替はドル指数が上げてユーロは弱いという展開だった。天然ガスは上抜けてきた印象がある。穀物の中では大豆の崩れがテクニカルのフォーメーション分析でいうところのヘッドアンドショルダーの形に類似している。※テクニカル分析の考え方は「マーケット解説の知ってもらいたいこと」を参照。
[ソース] Trading View シカゴ大豆先物日足暗号資産市場は24時間比で全体的に堅調姿勢である。日曜に暗号資産市場全体が崩れた形となったが、改めてエルサルバドルで法定通貨として採用されたことに対する価値を認識させられたのか、特にビットコインの底堅い値動きに安心感が得られているようだ。ビットコインの占有率を示すビットコインドミナンスレートは45%と下値から切り上がっている。
次の既存金融の注目イベントは今週水曜(日本時間木曜午前3時)のFOMC会議である。インフレ指標が高ぶれしている中、今後の金融政策を要人がどのようなスタンスで見つめているのかが注目される。シンプルに言うと、テーパリング(量的緩和の縮小)という言葉を発したいがそのタイミングを見ているという状況となる。
【トレード妙味のある銘柄】
DAX
NY原油、天然ガス
ビットコイン、イーサ
大豆
【マーケット解説について知ってもらいたいこと】
・プロトレーダーに焦点を当てた市況の解説
・金融市場を俯瞰しての暗号資産のポジショニング
提供する内容はこの2点で、以下のポイントを考慮して下さい。
これは自分自身で考えないといけません。
①材料が一過性のものなのか
②価格へのインパクトが継続するものなのか
当コンテンツの差異性:金融市場を俯瞰して暗号資産の市況解説をする
差異性とは他の市場解説やマーケット市況と当コンテンツとの違いになります。
※トレーダーは何をトレードしてもよいので、ホットかつ妙味のある商品を対象としてもよいし、暗号資産に妙味がなければ無視をしてもよい。
トレーダーとしての心構え
・「物事が起こってからの解説」は知るだけでよい。予測の力量はトレードの成績に直結しない
・「今、目の前で起きている」マーケットの動きは説明できない
・方向性がわからなくても儲けることは可能
・アナリスト/ストラテジストが「上がる」との説明に対して、戻りや調整局面の利用が可能
・初動は孤独であり、しかし大波には乗るべし
トレーダーは市場原理を知らなくても勝てる人は勝てる。トレードに直結しないマーケット解説や市場分析のみのレポートと当コンテンツとは趣旨が異なるはずですが、表面的には一般的な市況と変わらないのはやむなしと存じます。