【マーケット解説】中東地域の停戦が安心材料、クリプト1万ドルに送付義務

米国の主要3指数のうちナスダック100は前日比1.94%上昇となり、フィラデルフィア半導体指数も2.64%プラスとなった。グーグル株やアップル株が2%超のアップとなり、暗号資産の暴落をよそに比較的楽観ムードが漂った。欧州株も堅調でDAXは再び最高値更新の機運が高まっている。S&P500のオプションをベースに変動率を示すVIXは20.67まで値を下げたが、心理的節目である20の手前で止まった状態。イスラエルとハマスの停戦が11日間の戦闘の後に成立したことも安心材料となった。

米国の10年債利回りは1.63%の微減となったが、ゴールドには買いが集まり4ヶ月ぶりの高値を更新している。ドル指数は弱含んでおり、相対的にドル円はマイナス、EURUSDは上昇傾向にある。カナダドルは引き続き上昇トレンドに乗っているといえよう。NY原油は下落して現在は61ドル台、日本時間の5月21日(金曜)午前中は穀物など全体的に価格が下がってきている。

暗号資産の暴落から一日が経過し、現在は落ち着きを見せ始めている。暗号資産の送付が1万ドルを超える場合には報告義務を課すと米当局が考えていることが報道されて一時急落となったが、急落を吸収してビットコインは41,000ドル台に回復、イーサは2,800ドル台まで回復した。JPモルガンのストラテジストがビットコインに関して6万ドル台をすぐ回復できない場合は趨勢を削ぐことになるとコメントしたことに対して時間的な焦りは残る。2018年のビットコインの停滞が始まった頃と比べると、上昇と下降を繰り返しながら結局最高値に到達することはなかった。ファンダメンタルズは何も変わっていないという強気派の声もあるが楽観視は禁物である。

【トレード妙味のある銘柄】
ナスダック100
ポンド円
ゴールド


【マーケット解説の注意事項】
以下のポイントを考慮しながらお読みください。
①それが一過性のものなのか
②継続するものなのか

トレーダーとしての心構え
・「物事が起こってからの解説」はただ単に読むだけでよい。予測の力量やトレードの成績には影響しない。
・「今」のマーケットの動きは説明できない。
・方向性がわからなくても儲けることは可能。
・アナリストやストラテジストが「上がる」と説明しているマーケットに対して、戻りや調整局面に対して利益を出すことができる。

トレーダーは市場原理を知らなくても勝てる人は勝てる。トレードに直結しないマーケット解説や市場分析のみの人と、そうでない私のような考えの人が書いたレポートとでは少しスタンスが異なるはずです。が、やはり私が書いても表面的には「一般的な市況と変わらない」のはやむなしと捉えて下さい。

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