【マーケット解説】ビットコインのADX指標はまだ高値圏

2021年6月1日(火曜)寄稿 ⇒本稿の賞味期限は6月2日 13:00までです。

■金融市場の最大の関心事はインフレ、諸国のテーパリング
■暗号資産業界の最大の関心事は中国の規制と米国の税制&規制

米英が休場ということもあり、大きくはマーケットが動かず。欧州はドイツ、フランス共に修正となり、ドイツDAXは前日比マイナス0.64%、CAC40が前日比マイナス0.57%となった。日次ベースのチャートでは高値圏ながらも揉み合っている。ドイツの5月消費者物価指数は前年同月比2.4%増と2018年10月以来の高水準だったことが嫌気され、株式にインパクトを与えた。本日はユーロ圏の消費者物価指数の発表が予定されている。

ドル指数が0.3%程度下落しており、それに対応してドル円は109円50銭の水準まで下落、EURUSDは1.22ドル台で少し上向きで推移している。ゴールドも高値圏に位置し、1,910ドル台まで伸びた。インドの2021年第1四半期の経済成長率は前年同期比1.6%増となり、パンデミックによる景気後退を脱して以来、2四半期連続での成長となった。インドの株価指数NIFTY 50は引き続き堅調で史上最高値を更新している。

暗号資産市場は下値への不安感があるものの堅調地合いで取引が行われている。ボラティリティは一時期と比べて落ち着いてきたがそれなりに高い。トレンドの強弱を示すADX指標は高値圏の56.08となるが、ADX指標が通常25を超える場合はトレンドの勢いが強く、かつ継続するとみなされており、まだまだ警戒感が必要な局面である。イーサは順調で、昨日2,300ドル近辺から2,700ドルまで上がってきた。

今週は、米国の雇用統計、世界各国の製造業およびサービス業のPMI、GDPの発表が予定されている。

13:30豪準備銀行の政策金利発表
18:00ユーロ5月CPI速報値
23:00米国5月ISM製造業景況指数

【トレード妙味のある銘柄】
DAX、NIFTY 50
ユーロ円、ポンド円
イーサ


【マーケット解説について知ってもらいたいこと】
・プロトレーダーに焦点を当てた市況の解説
・金融市場を俯瞰しての暗号資産のポジショニング

提供する内容はこの2点で、以下のポイントを考慮して下さい。
これは自分自身で考えないといけません。

①材料が一過性のものなのか
②価格へのインパクトが継続するものなのか

当コンテンツの差異性:金融市場を俯瞰して暗号資産の市況解説をする
差異性とは他の市場解説やマーケット市況と当コンテンツとの違いになります。

※トレーダーは何をトレードしてもよいので、ホットかつ妙味のある商品を対象としてもよいし、暗号資産に妙味がなければ無視をしてもよい。

トレーダーとしての心構え

・「物事が起こってからの解説」は知るだけでよい。予測の力量はトレードの成績に直結しない
・「今、目の前で起きている」マーケットの動きは説明できない
・方向性がわからなくても儲けることは可能
・アナリスト/ストラテジストが「上がる」との説明に対して、戻りや調整局面の利用が可能
・初動は孤独であり、しかし大波には乗るべし

トレーダーは市場原理を知らなくても勝てる人は勝てる。トレードに直結しないマーケット解説や市場分析のみのレポートと当コンテンツとは趣旨が異なるはずですが、表面的には一般的な市況と変わらないのはやむなしと存じます。

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