【マーケット解説】米国株の自律反発

ダウが前日比マイナス1.36%下落した。2月以来の最大の下げとなりギャップを伴って減退した。アメックス、ホーム・デポ、トラベラーズなどの下げがきつく、上昇トレンドからの典型的な価格修正の形と言えよう。欧州株にも修正が入った。VIX指数は21.84に上昇し心理的節目である20を超えた。

銅は3月末から上昇トレンドが続いている。5月10日(月曜)にシカゴ銅先物は4.888ドルの最高値をつけたが、現在は4.778ドルと再度高値を伺う展開である。イーサは強く、24時間比で5%上昇し現在は4,200ドル手前で推移。ビットコインは方向感がはっきりしないものの57,000ドル近辺で落ち着いている。ビットコインの占有率を示すドミナンスレートは44%と低位。

米国の10年債利回り、ゴールド、為替は小動き。カナダドルは若干の調整が入ったものの上昇トレンドは継続。この上昇トレンドは、テーパリングによるカナダ中央銀行の金利上げ期待によるもの。ドル指数は下降トレンドが継続中。

現在のマーケットの関心事はインフレであり、原因は消費の抑制、供給のボトルネック、商品価格の高騰などが挙げられる。半導体や自動車部品供給に関連するサプライチェーンの悪化には注意しておきたい。インフレが警戒される中、本日は米国の4月消費者物価指数(CPI)が発表される。今後数ヶ月間のインフレ懸念が高まっているが、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が低金利を維持し、資産購入を継続すると考えられている。

鉄鉱石を中心とした商品価格が上昇し、バルチック指数は2010年6月以来となる3,200を超えた。

【トレード妙味のある銘柄】
ダウ

カナダドル
ドル指数

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

当サイトは、システムトレードに関する専門的な知識、技術、経験を皆様と共有することで、真剣なトレーダーの方々にインスピレーション(アイデアの源泉)の供給をいたします。トレーダーの競争力強化に焦点をあて、トレーディングシステムの構築を目的としてその普及に貢献します。 詳細は「概要とサービス内容」をご覧下さい。 ご要望はこちらで承ります。