ローソク足は、チャートそのものが簡便化された図に過ぎず、マーケットの状況や心理を全て表しているものではないのですが、てっとり早くその値動きを知るにはよいツールです。情報量がコンパクトにまとまっているという面で優秀なコンセプトを持っていますから、多くのトレーダーに愛用されています。月足、日足、5分足、Tick足、ボリューム足(参考:「タイムフレームとローソク足」)、なども同じように表現されるという優れた特徴もありますが、考えてみればすごいことですね。
そのローソク足分析は多くの人に研究され、色々なパターンが認識され解釈されてきました。あまりに多くのパターンと組み合わせがあることから、逆に、個人レベルで深く分析することをしなくなったように思われます。
さて、今日はそのパターンと組み合わせのうちの代表的なリバーサルパターンのお話です。これらのパターンに共通することは、「値段が実際に反転することを確認している。」という事実です。トレードで儲けるためにしてはならないことの一つに、天井、底を予測してはいけないというものがありますが、このリバーサルパターンは反転を確認してからどういうストラテジーを実行させるかということを重点に置いていますので、将来の値動きの不確実性は多少軽減されます。
Bearish Engulfing「弱気の抱き線」
上昇トレンドの終焉を予測する2本のローソク足のパターンで、陽線、陰線の組み合わせで2本目の足幅が一本目の値幅を全て包んだ状態のことを指します。
Three Outside Up
Bearish Engulfingの逆バージョン、Bullish Engulfingに一つ陽線を足したパターンです。3本目の終値はその3本のうちの最も高い値でないといけません。
以上は、売りと買いが非対称であるとの考えを基礎として両方を組み合わせればそこそこのシステムが作れると思います。
参考文献は、タイコム証券・トレプロマスター「キャンドルパターン」とThomas Bulkowski氏のEncyclopedia of Candlestick Chartsでした。
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