つまらぬ条件にこだわると機会を失う、というのはよく言ったもので酒田の秘法にも記述されています。
確かにそうであり、バックテストの結果からも指値はうまく行かないことを知っております。でも、リアルトレードだと指値を使ってしまいますよね?やっぱりコストを抑えたいですよね?そんな心理が当然あると思いますので、もっと深い洞察を持って読者の方に有効活用してもらおうと思っています。
取引商品によって指値の使い方が異なります。具体的には、株式(マザーズ銘柄やホットな銘柄除く)と仮想通貨・FXのマーケットです。中長期対象商品と投機商品で異なると言ってもいいでしょう。
株式の場合は、板が厚い銘柄を例に取ります。いわゆる、指値を置いていても順番待ちが発生するケースです。マーケットは同価格で約定しているのに、自分の注文が通っているとは限らないマーケットです。その場合は、遠慮無く反対板の指値を入力して「成り行き」扱いで発注しましょう。日経平均先物もこの部類に属します。
板の存在がばらつく場合(仮想通貨)や、米国の商品先物は指値のほうがよいでしょう。これはコストを抑えるという名目のみで、ほとんど成り行きに近い指値という意味合いです。
FXはいわゆる板が存在せず、2wayクォートです。これも指値のほうが無難ですが、相手業者からは注文が丸見えだということに注意して下さい。反対側にぶつけるような指値でもいいかもしれません。
以上、指値の使い方です。遠く離れた指値を使う場合もありますが、今回のお話は成り行きを使うのは実売買で少し抵抗があるといった方々向けの指値の使い方です。
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