テクニカル分析ツールは殆どが役に立たないと思われていますが、行動ファイナンスと結び付くことで非常に味わい深いツールとなります。代表的なのが移動平均線です。移動平均線の中にも指数平滑移動平均や加重平均等色々な計算方法での移動平均が存在しますが、やはり単純移動平均が最も使えると言ってもいいかもしれません。というのも、日本では5日移動平均線と25日移動平均線が共に短期と中期で相場に心理的な影響を与え、そして長期では200日移動平均線が支持抵抗帯となりやすいからです。このような心理的な境界となりうる原因は、もちろんみんながその水準を見ているから以外の何物でもありません。
200日移動平均線は米国でもよく使われます。その他に、米国ではMACDが重宝されています。マックDとも呼ばれていますが、こちらは単純平均ではなく指数平滑移動平均を使っています。指数平滑移動平均のような複雑な計算方法でも、みんな使っていればそれがスタンダードとなりマーケットに動きが生じます。
正攻法で使って儲けられるかどうかというとそれはまた別の話となります。ルアーフィッシング用語にイレギュラーアクションというものがありますが、規則正しく動くルアーにわざと変則的な動きを取り入れて魚を誘う方法と同じく、何かテクニックを使う必要性は残ります。そして、それが他者との差別化=エッジなのです。
イレギュラーアクションですか。
当方釣り好きなので、大変解りやすい例えでした。
ありがとうございます。
ええ、そうなんですよ。リアクションバイトを誘うのは有効だと思います。基礎がしっかりできてこそ、のテクニックだと思います。