またも野村式FX速習ノートにお世話になります。とは言っても、FXをされている方は5・10日(ごとおび)の上昇アノマリーというのは周知のことであり、何も目新しいことではありません。
Wikipediaにもある通り、毎月5日・10日・15日・20日・25日・月末に輸入企業のドル資金決済のためにドルの需要が高まることで、ドル買いが発生します。一方で、20日以降は円での給料支払いなど輸出企業が稼いだドルを売ってくるので、ドル需要と円需要がぶつかって上昇要因が弱まるという考えです。
月曜、金曜にもドルの需要があると言及されていますが、これは確かな理屈はないように思われますし、単純な曜日フィルタでもありますのでデータマイニングをして特徴を見出してもいいでしょう。
いずれにしてもここで重要なのは、「ドルの需要」から相場を考えるということです。ちなみに、ドル買いが発生するということがあってもマーケットが上がるということにはならないという事実に注目して下さい。ドルポジションを抱える投機筋やアノマリーを狙う銀行や機関投資家は必ずここで売ろうとします。ドル買いが存在しても上昇するとは限らない。これが相場の醍醐味でもあります。
実需の売買行動はマーケットに良質な値動きを与えますが、とはいっても周知の事実が知れ渡っている時点で単純な値動きとはならないのです。ここでひと工夫が必要になってきます。例、5・10日(ごとおび)のいちにちのみにフォーカスする。前日の値動きやトレンドを参考にする。キリ番価格水準を参考にする。前月日銀発表のレートから逆算する。仲値時刻以前、以降を狙う等々・・・。
あとは話題になっていることとしては、月初の株高ですね。なんと、17ヶ月連続で株価が上がっているとのことです。月末は株ポジションを持ちたくない企業が多く、月末終値で売って月初で買う動きがあるのでしょうか。そんなイメージを持ちながらも相場のアノマリーを取っていくのはシステムトレーダーにとっても有効な戦略だと考えます。
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