なんやら難しい用語だな、と経済学のクラウディングアウトや非不胎化介入と同じように捉えている方もいらっしゃるかもしれませんが、ベース効果に限って言えば全く難しくないです。
CPI(消費者物価指数)やGDP(国内総生産)は一年前の同じ月と比べるのが一般的ですが、その一年前が極端な値であった場合においてもその値を基準として計算するので少しオーバーな数字が出ますよという話です。
以下の画像は日経平均の推移ですがブルーのラインが日経平均でオレンジのラインが1年前の日経平均との価格差です。2020年3月に一旦下がったところから徐々に戻ってきたところをベースとしているので3月が天井となっています。
要するに数字はそんなに変化していませんが、基準が変わったため数字が変わったように見えますよということを「ベース効果によるもの」と説明しているだけです。
成績の悪い子が転校してその先でクラスで2番の成績になったとしても、それはベース効果によるものなのか本人の努力によるものなのかは神のみぞ知るということになります。
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