インターネットの黎明期であれば、この素晴らしいインターネットというテクノロジーを活用することで、他者よりも優位に立つことができました。今ではどうってことのない単なるニュースであっても、例えば米国の干ばつなどでコーンの急騰が予見された場合には、その情報をいち早く入手することで収益を上げることができました。現在は、インターネットは必須のツールであり、これがないと劣位に立たされることとなります。
今ホットな話題は高頻度売買(HFT)についてでしょう。その黎明期であればただ単に売買執行が速いことだけが収益源となっていました。そのため、多大なIT投資競争が見られたものです。しかし、今はスピードだけで優位に立つことは無理と言ってもよいくらいです。今度は全世界的な規制がきつくなり将来の高頻度売買(HFT)は大きな影響を受けそうです。デジタルデバイド?とでも言うのでしょうか、テクノロジーの格差があまりに拡がり過ぎると今度は法律的な締め付けがきつくなるということになります。高頻度売買(HFT)は誰もが活用できたインターネットとは違い、将来に高頻度売買(HFT)を備えていないと劣位に立たされるということはないようで、インターネットとは違う歴史を歩むこととなりそうです。
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