高速トレーディングとは

高速売買と高頻度売買は読んで字のごとく意味が違います。現在は市場のトレーディングプラットフォームが高性能となったことでマーケットへのアクセスが容易になりました。購買力のある機関投資家も売買環境の整備を常に行っており、長期ポジション保有であっても高速売買が実現可能となっています。

例えば、VWAP等のアルゴリズム取引を行う上で高速売買環境は必須で、高速売買であるからといってポジション保有期間が短いとは限らないのです。当然、高頻度売買を行うヘッジファンド等は、マーケットへのアクセスが短いほどそのコスト削減力が成績に大きく反映されることになり、低レイテンシーを求める動機が大きくなりますが、極限までのスピードを求められるというわけではありません。恐らくは、中程度の売買環境であっても高頻度売買トレーダーとして生計を立てることは可能でしょう。

一昔前は、テクノロジーの格差が激しかったことから、ストラテジーの優劣を問わず売買スピードだけで他者よりも優位に立つことが出来ました。つまり、IT投資をすればするほど儲けられる環境でしたが、今はスピードだけで勝てるといった単純な構造は成り立たず、本元であるストラテジーの優劣で勝敗が決するような流れになっています。つまりは、取り次ぐブローカーがある程度の高性能プラットフォームを安価で構築可能となったことで、多額なIT投資ができない個人であっても勝負できるようになったということになります。

これとよく似た競争パターンは証券会社の手数料競争です。一昔前は手数料が安いというだけでマーケットシェア獲得が可能だったのかもしれませんが、今は手数料が最安でなくとも、トレーディングツールの使いやすさ等付加サービスの良し悪しも求められております。競争が飽和することによって今度はバラエティに富んだ戦略が必要になるというわけです。

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