複利効果

例1、100万円の初期金額で、年間220日で1日に2万円儲かると仮定すると運用資金はどれくらいになるでしょう。
(解)これは単純な計算で540万円となります。(100万円+220日×2万円)

例2、100万円の初期金額で、年間220日で1日に2%儲かると仮定すると運用資金はどれくらいになるでしょう。
(解)これは複利効果で7799万円となります。(100万円×(1.02)^220日)

複利効果は大きな影響を与えますが、実際の最終局面では当初のインパクトとは全く違うイメージになるということに注意しなくてはいけません。例えば、上記の例2で最終日には7646万円→7799万円と約153万円儲けないといけません。当初は2万円の儲けだけでよいと思っていたのが、いつの間にかパフォーマンスを維持するためには1日に153万円を稼がなくてはいけないことになっており、いかに良いパフォーマンスを維持するのが難しいのかということが分かります。

ヘッジファンドは年間20%のパフォーマンスを維持するととても優秀だとされています。投資初心者はこの話を聞くと、100万円が120万円になったというイメージしか得られないため、あまりたいしたことがないと思ってしまいますが、この複利効果を考慮してもらうとそうではないということが分かって頂けると思います。

ちなみに、年間20%のパフォーマンスを得るためには、1日に0.08%(初期金額100万円だと800円相当)の儲けだけでよいということになります。何事も積み重ねが大事だということが言えそうです。当然、損失がでるときもありますから、儲けられるときはもっと儲けないといけないということを補足しておきます。

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