自動売買を行っているPCの生命線は時刻です。時間制御のプログラムを扱っている場合は、ちょっとした時刻のずれが大きなロスにつながります。今の時代、数秒のズレだけで全く違う成績になってしまうのです。今回、時刻同期の設定方法と時刻ズレを防ぐ方法を紹介します。
時刻同期を最適化するには、PCのレジストリをいじらなければいけません。初期設定では、7日毎に同期を行っていることになっていますから、その間は同期されないということになり、数秒~10数秒のズレが生じることも珍しくありません。
まず、PCの「ファイル名を指定して実行」よりregeditと入力して下さい。レジストリエディタが起動しますので、以下のレジストリの修正を行います。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\W32Time\TimeProviders\NtpClient/SpecialPollInterval
あまり頻繁に時刻を同期するのは、相手方サーバーの負担になることや自分のPCのリソースを食うことになりますので注意が必要です。一日以下の設定にするのは当然ですが、例えば、NTPサーバーを提供している情報通信研究機構は、1時間平均で20回を超えないようにして欲しいということなのでルールは守るように設定して下さい。
また、なぜか時刻がずれてしまうというときはパソコンの内蔵電池の寿命を疑って下さい。私はボタン電池の寿命に気付かず、発注シグナルが微妙にずれてしまっていたという苦い経験をしたことがあります。大体のパソコンは完全に電源が切れたときでも時刻情報を保持できるようボタン電池を使って通電を維持しています。電源を切っても時刻がちゃんと進んでいるのはこのボタン電池のおかげなのです。
パソコンにもよりますが、出荷状態そのままの電池の寿命は短い傾向にあります。数百円程度ですので、ある程度の期間が過ぎている場合は電池の交換をしておきましょう。時刻のズレは、実際に経験しないとなかなか気付がないものですが、事前に予防策を立てておくことも重要です。
補足ですが、デフラグ、クリーンアップ等のパソコンのメンテナンスも定期的にやってPCを常にフレッシュな状態にしておきましょう。
コメントを残す