確率解析とマーケット理論、そしてトレード哲学へ

マーケットの値動きを確率的トレンドとみなし数式モデル化することが可能です。ドリフト(一方向に傾く係数)がゼロではないとみなすと、すなわちトレンドが発生するので儲けられると考えます。一方、ドリフトがゼロであれば、どの方向にも行かないということなので儲けるのは不可能と判断できます。

数式モデル化すれば儲けられるのか。

数学知識は武器でもありますので、何も持たない人よりは、はるかに優位性があります。しかし、マーケットというのは自然物理の理論で動いているわけではなく、一定ルールの下で人間が動かしています。なので、数式モデルにぴったりと当てはまるはずもなく、また決してランダムでもないのです。人間が絡んでいますのでゲーム理論も使えますし、大衆心理も影響しますから心理学も使えます。占星術や日柄分析も使えます。ファンダメンタルズ分析もテクニカル分析も、です。でも、ある法則によって全て説明できるというわけではないのです。私はこれをマーケット理論と呼ぶことにします。

マーケット理論とはすなわち「当たるも八卦、当たらぬも八卦」です。しかしこれだと間違いなくスプレッド及び手数料でやられます。そして、損切りできない、チャンスと感じたときは大きく賭ける、激しい値動きの時に参入してしまう等々様々の心理的な罠が潜み、その罠により負ける方向に追いやられます。誰もが儲けたいからですね。ということは、単にその逆をやればいいだけです。

そして、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」ですから、どの理論を使ってもいいのです。占星術でもOKです。大事なのはその哲学が自分に向いているのか、信じてそれを継続できるのかといったことくらいでしょう。

以下にキーワードを列挙しておきます。そして、これらを満たすためには「市場のルール」を必ず把握しておかなくてはいけません。

1、どのストラテジーでもよい。

2、スプレッド及び手数料はコストである。

3、心理的な罠が潜む。

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