相場中毒は実害が伴いますから厄介です。取引手数料の低下により、デイトレード可能銘柄も増えてきました。マーケットの上下動を目の当たりにし、実際にトレーディングを行うことで少額でも利益を上げたとなるとさあ大変です。相場のことが頭を離れずに、ずっとPCの前に居座ってしまいます。全く相場が動かない時も、激しく動いている時も関係なくとにかく利鞘を稼ごうと売買を繰り返します。大きい利益を上げた時は最高の気分になり、損をしたときは悔しくてたまりません。そして、大損するまでやってしまうのが相場中毒・相場依存症の症状です。金額が大きいだけに他の公営ギャンブルよりたちが悪いとも言えます。
取引数量に対してコストは少額だと思いがちですが、トータルで換算すると運用資金は確実に毀損しています。また、市場心理にどっぷりつかっていることから必ずと言っていいほど最後にはマーケットに飲み込まれます。それだけでなく、睡眠もそうですが普段の生活に支障をきたすようになりますので、注意が必要です。
実は、この相場中毒を矯正する方法がシステムトレードなのです。例えば、一日のトレード回数が増えれば増えるほど値幅が必要となり勝ちにくくなるというのはバックテストをすることによってわかるようになります。また、思い描いたストラテジーを過去の値動きに当てはめることにより、そのストラテジーの真価も推し量れます。実トレードに対してワンクッション置くことで冷静に対応できるのです。バックテスト中毒も大変ですが、トレーディングそのものの中毒よりはマシですね(笑)。
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