実際のマーケットを注視していれば、市場価格の変化率が正規分布するという仮定はありえない(・・というのが直観的に判断できる)のですが、理論的な価格を算出する場合は正規分布に頼らざるを得ないのが実情です。
リスク管理は標準偏差を使っていますし、更に下方標準偏差なんてものも導入していたりします。また、オプション理論価格算出で有名なブラックショールズ・モデルは槍玉によく挙げられていますが、テクニカル分析の代表的な指標でもあるボリンジャーバンドも、理論的な背景が根本的にずれているということになります。あえて使い方を挙げるのであれば、逆張り指標としてではなく、正規分布が崩れる方向に賭ける順張り指標としての使い方が正しいのではないかと思われます。
市場価格の動きは、ベキ分布に従うと言われており極端な価格乖離の分布を示したファットテールを観察すれば、確かに正規分布よりは説明がつきやすいと思われます。市場価格は、エネルギー比率が一定であり同一方向への力が働きやすい性質を持つ傾向がありますからベキ分布に近いというのは私も同意しますが、ベキ分布に従うと断言するのはまた今後の金融崩壊を助長する可能性があるというのが以下のブログで示されていました。
市場価格を対数で扱うことも慣れておいた方がよいかもしれません。
逆張り指標としてではなく、正規分布が崩れる方向に賭ける順張り指標としての使い方が正しいのではないかと思われます。
↑ボリンジャー自身も著書でそういってたようなきが。。。