「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」著者のラリー・コナーズ氏が、寄り付きで株が大きく上がった場合、その株を買うべきかどうかということに関してレポートをまとめていました。マーケット寄り付き前に、銘柄を物色しているときや自分の持ち株がニュースによって朝は大きく上げそうだと推測された場合、果たして株を売って利益確定をすればいいのか、あるいは何もせずにそのまま持っていればいいのか、そういった疑問にお答えできるよう、シンプルに説明しています。結論から言うと、株が大きく動いた場合は、逆張りで入る方がよいとのことです。
【結論】
前日終値から10%以上の上昇、翌日寄り付きで売り
→ 1週間後はプラス1%リターン
前日終値から10%以上の下落、翌日寄り付きで買い
→ 1週間後はプラス2%リターン
ここでの結果は統計的な優位性を示すのみであり、ニュースの内容によっても個別株に与える影響は違ってくることから、全ての株にこの法則が当てはまるとは限りません。悪材料で大きく下げた株を買うのはすごく危険です。また、このレポートは米国マーケットが材料であり、日本市場のことは考慮されていません。
では、日本市場はどうなのかということで何人かの方がこれを検証し、ブログで発表されていますが、どうもこの法則は成り立たないのではないかというのが、日本市場では通説になっているようです。つまり、米国では逆張り、日本では順張りが正しい戦略ではないかという説です。
これは、米国市場がプライマリ・マーケットで、日本は米国に依存するマーケットだということを考えるとなんとなく説明できそうな気もいたします。その銘柄に特別なニュースがなくても、海外動向により寄り付きで株価が動くことが多いからです。
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