景気循環(コンドラチェフの波)の有効性

約40年~60年をかけて循環する景気の波で、主な原因は技術革新だということが言われています。サイクル理論の見地からみると、小さい循環である一日、一週間、一年と確かにサイクルが存在すると思われるのですが、約40年~60年というのは確認するのも長期となり、いわゆるバックテストで検証できたとしても将来的に確認をすることは困難ですので、もはや確認不可能だと言ってもいいかもしれません。

人生においても一回経験できればいいほうで、20歳で投資に目覚めたとしても一巡するだけで終わってしまいます。しかも、人生の初期の頃と終盤では投資額やマインドも全然違いますからこのコンドラチェフの長期波動は考えない方が賢明でしょう。

システムトレーダーにとっての教訓としては、市場経済にはサイクルが存在するといえども理論と呼べるほどの正確さと大きさを測定する技術を人類は持ち合わせていないのでサイクル理論を考慮する必要はないというところでしょう。経済知識は必要ないとは言いませんが、システムトレーダーは実務主義ですので、知識の取捨選択を実践するというところが分析家との違いでもあります。

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