日経平均株価の月曜効果

週末から月曜の引けまで、相場は下がりやすいのか?を調べるため、日経平均株価の今年の時系列データを使って検証をしてみました。統計的有意性等は考えず、データ結果のみ表示をしています。

 
・週末と月曜の引けを比較(月曜が祝日の場合は除外)
先週末までに35回の機会があり、その内13回は上昇し22回は下落しました。合計は1918.22円のマイナスです。最も下落幅が大きかったのは東日本大震災直後の月曜の引けであり、633.94円のマイナスでした。平均及び中央値が50円程度のマイナスを示しています。

 
月曜が祝日だった場合はどのような特徴があったのでしょうか?その翌営業日の引けを比較してみたいと思います。まず、正月明けは+169.18円、成人の日を挟んだ火曜には-30.36円でした。春分の日は+401.57円、海の日は-84.75円、敬老の日は-142.92円、そして体育の日は+168.06と、特にこれといった特徴は見られませんでした。

 
そこで、月曜が祝日の場合を除外して週末と火曜の寄付きを比較すればどうなのか興味がわきましたので、こちらも検証してみました。これは、米国の月曜効果も含むので、より強くアイデアをサポートできるとの考えからです。

 
先週末までに35回の機会があり、その内11回は上昇し24回は下落しました。合計は2730.39円のマイナスです。最も下落幅が大きかったのは東日本大震災直後の812.77円のマイナスでした。平均値は78円のマイナス、中央値は55円程度のマイナスとなりました。

 
こうなると、相対的に日本株は日中に弱い傾向にあるという事実がありますから、週末の寄付きから開始したいものです。勝率は変わりませんでしたが、合計は3468.33円のマイナスとなり、平均値、中央値はそれぞれ99円、68円程度のマイナスとなりました。

 
今年は、週末寄付きから月曜が祝日の場合を除外して火曜の寄付きまで売っていれば、そこそこのパフォーマンスが得られたのかもしれません。今回は日経平均株価指数で検証を行っていますので、実際の売買結果と全く異なる可能性が出てきます。これを日経平均先物で検証するとより具体的かつ現実的な数字になる可能性がありますが、時間の関係上割愛させていただき、今後の課題といたします。

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