前回に日経平均株価と損切りで解説をしましたが、今回は前年末の終値を基準としたパーセンテージでの損切りを考えて同じくプロットしてみたいと思います。パーセンテージを使う理由は、年を経るにつれて価格水準が大幅に変わり、損切りの水準が見合わないからです。例えば日経平均が3万円当時の1000円損切りと、日経平均が2千円の時の1000円損切りでは受け止め方が随分と違います。
まずはチャートに慣れてもらいます。前回と同じく、0%を損失基準としてプロットをしてみます。ローソク足は前年末の終値を基準としていることから、大体始値が100%近辺からスタートしていることがわかります。年が替わるとリセットされてまた100%近辺から始まるところが前回との違いです。一方、ブルーラインは累積損益を表示することにしました。勝率・勝敗は固定値価格水準とほぼ同値です。コストを1%と見積もっていますが、日経平均が1万円のときが100円計算となり、同様に日経平均が3万円のときが300円計算、日経平均が二千円のときが20円となることから、前回のブルーライン(累積損益)とは形が異なります。
続いて5%損失基準としたものをプロットします。直近の20年間は結局マイナス圏からは脱出できませんでしたが、何とかインデックスをアウトパフォームしており、さらに過去の20年間は複利運用で10倍を超えていますので、まずまずの結果だと言えるでしょう。10%損失基準はインデックスと同レベルの成績となりました。以上により、損切りの価格水準は1000円程度で、パーセンテージだと5~10%程度(2010年末基準:500~1000円)が一応の目安だということが言えそうです。
コメントを残す