日経平均株価と損切りプロット

日経平均株価の年足(配当調整なし)より、前年度の終値をロスカット基準としてプロットした損益曲線を提示いたします。取引には簡単のためコストが100円分発生するものと仮定しました。

 

まず初めは0円をロスカットとした結果です。ロスカットが0円ということは前年度の終値を下回った場合は即ロスカットとなります。過去20年間は全て損切り総額2000円の赤字(コスト100円×20年)となりましたが、その前の過去20年間では前年度の終値を下回ったことがなかった年が4年間あったため総額10496円の黒字となりました。この戦略を40年間繰り返しているとプラスの結果だったと言えますが、4勝36敗でしかも現在まで22連敗というのは継続するのは非現実的です。

 

続いて、1000円をロスカットとした結果です。過去20年間は6年連続のロスカットとなり6勝14敗という結果になりました。総額で616円のプラスとなっていますのでまずはよい結果なのかもしれませんが、これも少し耐え難い結果かもしれません。ただ、普通のインデックス運用も既に耐え難いパフォーマンスですから大きくマイナスになっていないだけよいと言えます。その前の過去20年間ではインデックスをアウトパフォームしています。

 

5000円のロスカットは大きいので、実際の日経平均株価の値と値動きそのものはそれほど変わらなくなりました。1995年に一回引っ掛かって反発した分が乖離幅となっています。つまり現在の価格水準が8,160円となっており1000円、5000円という固定価格を用いることは過去40年においても現実的ではないと考えられます。次回、パーセンテージを当てはめて考えれば妥当な数値が発見できる可能性があります。

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