悪いニュースというものは週末を挟むか、もしくは外国が祝日の場合を狙って発表されることが多いようです。こんなときに株先を売っていればよかったのに、と誰もが考えることだと思いましたので簡単に検証をしてみました。検証した銘柄はTOPIX先物ですが、案外儲かっている様子です。試したルールは、単純に金曜日の引けで売って月曜の朝に手仕舞いというものです。手数料は5000円を引いていますので十分でしょう。祝日があればその前日の引けで売って、祝日明けに手仕舞いをするというルールも追加しています。その結果が以下の上側の損益曲線です。いい小遣い稼ぎになりそうですが、更に過去にさかのぼって検証してみたものがその下側の損益曲線です。
短期でうまくいきそうなストラテジーでも長期になるとダメになるということがよくわかります。というわけで今回のストラテジーは没です。更に過去にさかのぼるとますます右肩下がりになります。ということは、金曜日の引けで買って、休日明けに売り手仕舞いというストラテジーの方が儲かりやすいということになってしまいます。
悪いニュースの週末効果でひらめいたアイデアも実際調べてみるとあまりよくないという結果になりました。よくないという結論が出ると、金曜日の引けで売って月曜の朝に手仕舞いをするという行動はしなくてよいということが言えますので、それはそれで検証の成果はあったと言えます。月曜は下げやすいという米国のアノマリーも考慮すると火曜の引けまでポジションを持ち越すということをバックテストするのも面白いかもしれません。
更に、別のシナリオとして不景気の時はどうなのか?ということも調べてみる価値はありそうですが、どういった状況の時を不景気というのか、今一度考えてみる必要性はあります。今回の結果により、一貫したトレードを行っていると仮定して、ずっと連敗するような局面に陥っている人も長期的には間違いではないということも言えそうですので損をしている人は気を取り直して頑張っていきましょう。
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