ローソク足は一般的な時系列チャートを構成する最小の単位であり、その分析を行うことでマーケットの動向、勢いを推測することができると考えられていますが、確かに、現実のローソク足を見てもある程度のモーメントを反映していると言えそうです。もちろん、100%信頼できるとかそういう話ではなく、ある形になると50%よりは高い確率でどちらかの方向に動くといったそういうレベルのもので、何らかのアノマリーが見られるといった状態が確認できます。
日本テクニカルアナリスト協会・岡本さんのローソク足研究によると、かげが実体の上にある「上かげ線」は市場人気が弱まりつつあることを、かげが実体の下にある「下かげ線」は下値に買い勢力が集まるということをその経験から判断されています。では、上下かげ線はどう判断すればよいのでしょう?ローソク足を調整するという意味で長いかげから短い方のかげを引いてみます。こうすることで、どちらの方向に市場心理が向いているのか、を判断することができるようになります。上下のかげが同じ長さの場合は、実体のほうに注目し、陽線であれば強く陰線であれば弱いとみなします。その実体が極端に小さい時は、そのローソク足が示すのは転換線であると判断されます。ローソク足の詳細分析をすることで、トレンドを判断するというよりはそのタイミングでの市場心理が反映されることになります。
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