商品先物の最小値幅と手数料

商品先物取扱業者は全銘柄一律の手数料を徴収しているところが多く、銘柄間によって儲けやすい銘柄と儲けにくい銘柄があると感じましたので、これを定量的に分析する方法を考えてみます。まず最小値幅である呼値(最小のアスク・ビッド差)と手数料を倍率で割ったものの和を最低コストとします。(手数料を472円と仮定しています。)

・ガソリンの場合は呼値が10円なので、10円プラス(472円÷50倍)で19.44円

・金の場合は呼値が1円なので、1円プラス(472円÷1000倍)で1.472円

それを【価格か、あるいは何日かのボラティリティ(トゥルーレンジかレンジ)で割った値が低いもの=取引をしやすい】として仮定するのはどうしょう。まずは価格でそのコストの割合を算出したいと思います。

ガソリンのコスト 19.44円
19.44 / 63,680 = 0.03% 19.44 / 1125円(数日間TR)= 1.73%

金のコスト1.472円
1.472 / 3,989 = 0.04% 1.472 / 54円(数日間TR) = 2.73%

これは数字が大きければ大きいほどコストの割合が高いことを示すので、金の方が不利である。といえるのではないかと思います。実際は板の厚みや平均スプレッドに依存しますので、最小値幅での最低コスト算出は前提条件に少々難ありかもしれません。現実的に金の方が不利だとはあまり感じませんので、平均スプレッドを用いることを今後の課題としたいです。

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