原油の種類

リビア情勢により原油価格が高止まり、前日時点でもNYの原油先物は100ドルを超える水準となっております。その影響が株価にも現れているというのが最近での状況ですが、一方で日本では中東産原油が指標となっているという報道もあり、素人ではわかりにくいのがこの原油相場です。そこで、少し簡単にまとめてみましたのでご覧頂ければと思います。

まず、世界で最も注目されている原油の指標が、NYの原油先物であるWTI原油先物(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)です。産出量は少ないのですが、エネルギー消費大国である米国で生産されていることや他の原油と比べて良質であることから世界の原油の中心的な指標となっています。硫黄分が少なく、甘いにおいがするとの表現もあり、ライトスイートな原油と言われます。テキサスの原油なのですが、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)にて取引がされていることからNY原油と呼ばれています。

ほぼ24時間取引であり、たまに日本でも「夜間取引で原油が高騰」などと報道されることもあります。取引価格はドル/バレルで取引単位が1000バレルであることから、これが100ドルを超えるということは、総額10万ドルほどの取引になるという計算です。チャートから判断すると90ドル近辺から100ドルを超えてきたわけですから、もし買っていれば、この期間だけで1万ドルほどの利益を上げられたことになります。

 

続いて、欧州ではICE(インターコンチネンタル取引所)で取引されている北海ブレント先物があり、アジアではドバイ原油とオマーン原油の平均価格を指標とする中東産原油が注目されています。

原油からガソリン、灯油等の石油製品が作られるわけですが途中プロセスで必ず一定割合のガソリン、灯油が精製されます。これが意味することは、例えばガソリン需要が多いときにガソリンの供給を増やすと、それと連動して灯油の供給も増えるといったことが起こります。そうなると、灯油の需要がそれほどでもない時に意図に反して灯油が供給過剰となることから下落が早まるといったケースもあり、それぞれの商品で同じような値動きになるということはあまりありません。だからこそ面白いのがエネルギー取引でもあります。また、都市ガスの原料である天然ガスは当然ながら原油とは別のエネルギーであり、NYMEXでの取引も活発です。

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