直近限月である日経平均ミニ先物11年3月限のチャートを見てみましょう。価格というのは損益に直結することから最も重要な数値であることは間違いないのですが、出来高というのはマーケットでの潤滑油のようなものでその値動きの勢いを見るのに適していると考えられます。
トレンドの方向性を考える上で確認するべきポイントは2点あります。まずは高値及び安値が更新されているかどうかです。例えば、記憶に新しい2月17日の新高値更新の時ですが、出来高は減少傾向にあり必ずしも強い上昇トレンドが始まるとは言えない状態でした。仮に、出来高も伴った強い上昇であった場合には、上昇トレンドが続く可能性があったのかもしれません。
2つ目のポイントはこの出来高の推移です。市場が活況であれば出来高の増加を伴いますので、出来高の増減を注視することでトレンドの方向性を判断しやすくなります。
さて、その後は大商いにより2月後半は下落しました。その後、少し反発し値段は戻しているわけですが、出来高のトレンドを見極めるのが少し難しいこともありますので、予測をするのは止めておきましょう。ご存知のように、マーケットというのはいつもこのパターンに当てはまるというわけではなく、予測が当たる確率というのはほとんど5分5分です。このような分析方法もあるのだということで参考にしていただけたらと思います。
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