両建ては日本固有のルールであり、経済的な意味は全くありません。(両建てヘッジ戦略??なんて言っている人もいますが、意味がわからない戦略です。)しかしながら、税金対策ということでは意味があることだと思います。
両建てについて、こんな話があります。
実現損益のみを評価する会社のディーリング・トレーディングの部署では、パフォーマンスの見映えをよくするために両建てを使用することもあるのです。びっくりすることですが、昔は含み損益を考慮しないトレーディング部署もあったんです。サラリーマン・ディーラーはボーナスのために頑張るわけですから、実現損益評価のルールの下ですることと言えば・・・未実現損失の先送りをしてしまう傾向にあります。
テクニックは以下の通りです。とりあえず、両建てで建てて、ボーナス査定の期末の段階で含み益のあるほうを決済し、損失を抱えたポジションは放置します。良心があれば、こんな業は当然使わないですが、こういう評価法をまだ使っている上役への皮肉としてこの業を使う人も中にはいることでしょうね。
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