トレーダー視点の単なる経験則からですが、世界のマーケット全体から見ての日本市場の位置づけというのをまとめてみたいと思います。
最近は、日本の値動きというものは世界に対してそれほど大きい影響を与えません。日本の株価が上がろうが下がろうが、アメリカ株価やヨーロッパ株価はほとんど日本を無視しています。むしろ、アジアでは香港の株価のほうが、世界に対して影響を与える比率が大きいのかもしれませんが、それでも実はアジアの影響というのは私達が思っているほど大きくありません。世界の経済情勢はヨーロッパ、アメリカでほとんど決まると言ってもいいでしょう。
こういう傾向が見られるのは、日本のバブルがはじけてずっと世界への影響が薄れてきた結果だと思います。バブル期は間違いなく世界に影響を及ぼしたはずですから、少しずつ状況が変わってきたということが言えると思います。
さて、世界の経済情勢はヨーロッパ、アメリカでほとんど決まるということから、日経平均先物はS&P500 mini先物やNasdaq100 mini先物の夜間取引から影響を受けることが多いです。たかが夜間取引ですので意外に思われるかもしれませんが、それでもこれらの指標を見ているディーラーやトレーダーはいるはずであり、S&P500 mini先物やNasdaq100 mini先物を軸として日経平均先物が動いていくように見えます。このような構造アノマリーも一過性のものであり、未来永劫続くわけではありませんので、長期に渡って機能するシステムができるかどうかは疑問ですが、トレーディングシステムの構築においてある程度のヒントになるのではないかと思います。
ダウの終値を見て日経平均先物をトレードする、ということを実践されている著名システムトレーダーもいらっしゃいますが、そういった手法もあながち間違いではないということでしょうね。
悲しいお話ですが、日本の商品先物市場は全く海外から見られていませんし、世界へ与える影響度はゼロに等しいです。
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