リスク・リワード・レシオ

トレーディングシステムのリスク・リワード・レシオというのは、システムに対するリスク(可能損失額)とリワード(可能利益額)の比率を意味しますが、ボラティリティ等のように明確な定義は曖昧です。これは、リスク・リワード・レシオというのは広義の意味の損益比率として捉えられているとみて間違いないようです。

あるサイトでは『リスク・リワード・レシオ=標準偏差/期待収益率』であったり、『リスク・リワード・レシオ=利食い値幅/ロスカット値幅』となっていたり、システムトレーダーを混乱させる指標でもあります。パンローリングのサイトでは、回帰直線の傾き/標準誤差という計算式が用いられています。また、リスク・リワード・レシオ = 平均利益/平均損失という簡便法もあります。

リスク・リワード・レシオという名前から、リスク/リターンというのが正しいと思うのですが、たまに逆になっているのは誤解を生む原因となります。一般的に、リスク・リワード・レシオ = 平均利益/平均損失だと思われ、大きければ大きいほどいいというのがストレートでよいでしょう。結局のところの意味は、この指標は損失に対して利益の比率はどのくらいになるのだろうかという指標です。システムトレードに関する学術的な論文は皆無ですから、用語の曖昧さは仕方ないのですがこのように統一してもいいかもしれません。

さて、このリスク・リワード・レシオを近似曲線の傾きとして考えた場合に、その直線と実際の損益曲線がかけ離れていて、指標としての信頼性に欠けるのではないかという問題があるわけですが、長期間の検証の場合に限ってですが、確かに直近トレードの信頼性は怪しいものとなります。ただし、システム全体の特徴を知るためには有効な指標だと思います。

前述のように、私は『リスク・リワード・レシオ = 平均利益/平均損失』と考え、大きければ大きいほどいいという解釈をしています。RRR=0.5だと、損失額が利益額より大きくなるのだなというシステムを実働させる上での目安として使っています。つまりこれはよくないシステムだということですね。

直近の損益曲線に対する信頼性を高めるにはどのような方法があるでしょうか。例えば、12ヶ月をローリングして、リスク・リワード・レシオを求めるという方法もあります。12ヶ月ローリングというのはひと月毎のリスク・リワード・レシオを計算して、12ヶ月分の移動平均をプロットしていくということです。損益曲線がより傾斜が急になる傾向にあると、誤差が一定である場合には、良いシステムだと判断できるわけです。

このほかの指標で、プロフィットファクターは一般的に最も信頼できる評価項目だと言われています。

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