ペーパートレードとは仮想売買、シミュレーション売買、バーチャルトレードのことを意味します。昔は、メモ用紙に記録することでつもり売買をしていましたが、最近は色々なウェブサイトでお試しが出来るようになっています。
システムトレードに限ってですが、プラットフォーム構築の際や接続確認の意味でデモアカウントを利用したペーパートレードは有効です。しかし、全く別のサイトを使うなどのシミュレーション売買はそれほど重要ではないと言えるでしょう。というのも、ストラテジーそのものの確認というのは既にバックテストの段階でされているはずですので、ペーパートレードのマーケットで確認するべきことはあまりないからです。
トレーディングシステムを試すための売買に関しては実際の取引を行った方が断然良いと思います。というのは、シミュレーションと現実の取引では取り組む姿勢が全然違うからです。いわゆる試し玉を入れてみるということをやるとよいでしょう。ペーパートレードだとスリッページもわかりづらいですが、実戦だとリアルに受け止めることができます。
実戦に使うためにトレーディングシステムを開発しているわけですから、だらだらとペーパートレードをやるよりは開発工程を省略する意味でも時間の節約を重視します。要するに、最低取引単位の損益でそのリアリティを買おうというわけです。
資金が小さすぎれば、現実で試し玉などはもったいないと感じられますが、最低取引単位分くらいの損益で痛手を被るくらいの資金額しかないのであれば、システムトレードはあまりお薦めのトレード手法ではないと思います。
ペーパートレードは単なる遊びの範囲であり、初心者のときにその仕組みを理解するために遊んでみるというのには有効ですが、シリアスなシステムトレーダーにとってはプラットフォーム構築の際や接続確認の意味でのペーパートレードのみで終わるようにしましょう。
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