プロフェッショナル投資家は知識や経験を武器に相場と戦いますが、その知識や経験が逆に仇となって自信過剰に陥ることが多くあります。実際の能力と自分自身が認識している能力との差が顕著に見られることを認知的不協和といいますが、その乖離が大きくなりすぎた場合にプロフェッショナル投資家はこの認知的不協和を無意識のうちに否定し、あたかも自分の能力は優れていると過大評価することとなります。
プロフェッショナル投資家はビギナー投資家と比較して知識や経験は豊富ですが、将来の予測は誰もできないという事実を曲げることはできません。プロフェッショナル投資家が優れているのは、その知識や経験を生かし、将来に対してうまく対処できるということだけで、決して将来の予測ができるわけではありません。つまり、予測ができるような素振りを見せるプロフェッショナル投資家は偽物だと言えます。
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