プロップハウスとは自己資金を運用する法人であり、顧客の資産を預かるヘッジファンド、CTAと比べても規制は当然ながら緩いものとなります。顧客の資産を預からなくてよいというメリットは様々で、まずは運用パフォーマンスについて誰も文句を言えないので自由な運用が継続できます。マイナスパフォーマンスであっても外部からの悪影響を遮断できるのは気が楽です。つづいては、顧客資産を預からないというのは利益相反や資産保全などの煩わしい業務がないことで運用に集中できることです。これらの付随業務がないことで規制も緩いのです。ヘッジファンド、CTAは新規顧客を獲得するなどマーケティング及びセールス業務も兼ねないといけないわけですが、それらの業務も必要ありません。強いて言うのであれば、優秀なトレーダーを確保したいことから人事採用に力を置くべきかもしれません。あとは、レバレッジ規制から逃れられるというのもメリットですね。
デメリットは当初の運用資金が必要であるというところでしょう。また、人件費等の経費が嵩みますのでその分を確保することが大事です。収益はトレーディング収益しかないわけですから、運用収益がマイナスのときは経営が極端に苦しくなります。ニュースレターを書いたりして副業することも可能かもしれませんが、あまり手を広げ過ぎるとトレーディングに集中できなくなる恐れもありますのでよく考えましょう。テレビでコメントをやっているヘッジファンドマネジャーの成績があまり良くないのはこのような原因があります。
やっていることはデイトレードと変わらないのかもしれませんが、会社形態であることで経費等の節約ができるということと大きくなる可能性を秘めているということで楽しみな存在でもあります。
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