カーネマンとトベルスキーによって提唱された投資家心理を叙述に示したものがプロスペクト理論の価値関数です。人々がどのように利益と損失を評価するのかというのが図示されています。
当然、行動心理というのは全ての人に当てはまるというわけではなくシンプルに数式化できるわけではないのですが、これまでのアンケート等により蓄積された情報から一定のモデルを構築するというのはちょっとした道標みたいなもので、数値そのものは状況によっても異なりますし、この数値がベストだと言うつもりはないのですが、参考になります。いわゆる実証理論となります。
大体、損失を被ることの心理的影響は利益を得ることの2.25倍だと示しています。つまり、リスク1に対して利益が2.25倍でないとギャンブルをする道理が得られないということが言えます。つまり、2.25万円をゲットするためには1万円を賭けてもいいと大半が思っているということを物語っています。
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