ファンディングレートは、金利(Interest Rate, I)と平均プレミアム指数(Premium Index, P)の二つの要素から構成されています。Bybitでは、これらの数値を毎分更新し、時間加重平均価格(Time-Weighted Average Price, TWAP)を用いて算出します。特に、決済時刻に近づくにつれ、プレミアム指数の計算における重みが増します。
この計算では、各々の時間が60分の間隔であることが考慮されます。資金調達が4時間ごとの場合、係数は1から240までの数値を取り、これが等差数列を形成します。
ファンディングレート(F)は、平均プレミアム指数と金利の差を考慮し、上限と下限を加えて算出されます。具体的には、(I – P)が±0.05%の範囲内であれば、F = P + (I – P) = I となります。この計算結果に基づいてトレーダーのポジションに適用され、支払われるか受け取るファンディング手数料が決定されます。
金利(I)の計算式は以下の通りです:
ここで、クォート金利指数はクォート通貨のファンディングレート、ベース金利指数は基準通貨のファンディングレートを指し、ファンディングレート間隔は24時間を資金調達の間隔で割った値です。
- クォート金利指数 = クォート通貨のファンディングレート
- ベース金利指数 = 基準通貨のファンディングレート
- ファンディングレート間隔 = 24/ファンディングレート時間間隔
BTCUSDを例にとってみましょう。
Bybitで取引されるすべてのコントラクトは、BTCなどのベース通貨とUSDなどのクォート通貨で構成されています。金利はこれら2つの通貨の金利差の関数です。この場合、これはBTCとUSDの借入コストの差です。
- ファンディングレート間隔 3 = 24/8(資金調達の時間間隔は8時間ごとと仮定)
- クォート金利指数 = 0.06
- ベース金利指数 = 0.03
これは以下の計算に基づいています:
金利 = (0.06% – 0.03%)/3 = 0.01
さらに、プレミアム指数はパーペチュアル契約がマーケット価格からどの程度プレミアムまたはディスカウントで取引されるかを示し、次のファンディング時にレートを調整するために使用されます。計算式は以下の通りです:
ここで、インパクト・ビッド価格とインパクト・アスク価格は、それぞれビッド側とアスク側での平均的な取引価格を意味します。