バブル発生のメカニズムとシステムトレード

希望的観測のバイアスは時としてバブルを発生させます。人は自分が中心となって考えがちですから例え五分五分の賭けであったとしても、賭けている側にインタビューを行うと、必ず勝率は自分側のほうが高いと主張します。だからこそ賭け行為が成り立ち、それが賭けをするモチベーションとなるわけですが、前提条件からも客観的な確率が五分五分なのは間違いありません。しかし、主観的な確率は違うというのが歪み発生のメカニズムです。

具体的にバブルが発生しやすいものは、不動産及び株です。二つに共通しているのは、どちらも資産保有が前提となるわけですからロングバイアスがかかります。特に不動産は流動性に乏しいので、バブル発生は起こりやすいと言えるでしょう。購入後、地価が上昇すると人は満足します。現実的な収支が発生しなくてもいわゆる儲かった感が蔓延し、その話を聞いた他の人もその感情を得たいと思い、不動産保有を試みます。更に地価が上昇すれば、満足感を持った人が増えますのでこの儲け話は更に広まることになります。実際、転売などをして利益を確保する動きも見られると思いますが、人は実現していない利益でも満足に思うという傾向そのものが、更に価格を押し上げます。結果的に、適正な価格とずいぶんかけ離れてしまいます。

株でも同じです。売買をしやすいので流動性欠如による一方向の上昇というのはあまり頻繁ではないですが、裏を返せば参入障壁がないとも言えますので、買いが殺到した場合はダイレクトに価格に反映し、不動産の例でも挙げたような同じ心理現象に陥ります。過去にもバブルは何度か発生したように、人は学習をしているようでいて実際の経験をしていないと習性を変えられないという悲しい性質もあるのです。だからこそ、市場には歪みが生じるわけですし効率的市場仮説は間違いであるとも断言できるわけで、システムトレードは今後も有効であると言えるでしょう。

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