自己開発や他者開発に限らず、世の中には無数のトレーディングシステムが存在します。そのうちの幾つかをピックアップして自分のポートフォリオにて運用するとした際、実は最も困難なのはそのトレーディングシステムを実行し続けることなのです。
仮に一つのトレーディングシステムに焦点を当てると、その実行方法は人によって全く異なります。口座残高のギリギリまでポジションを建てる人、気まぐれで売買シグナルに従う人、しばらく実行したものの面倒になって途中で止めてしまう人などユーザーによってその使い方が千差万別です。
全自動売買のトレーディングシステムであればある程度の使用法のバラつきは防げるものの、やはり使う人の性格によって結果が違ってくることでしょう。この特徴はむしろ自然なことであり、つまりは実行し続けるに値するトレーディングシステムを探すことが最も大事であると言えるのです。トレーディングシステムは自己開発したほうがよいというのはここがその理由となります。
どんなによいトレーディングシステムを持っていても或いは開発できたとしても実行しなければ意味がありません。ましてや実行方法が間違っていれば自分に害を及ぼしますから、その的確な使用方法も理解していなくてはいけません。
初心者は、良いトレーディングシステムを探すことだけに集中しますが、実はそのアプローチは根本から間違っており、まずは実行可能なストラテジーは何かということから始まって、最後にその制限の中での質の良いトレーディングシステムを選別することが正しいプロセスとなります。
まとめ
・トレーディングシステムは実行しなけりゃ意味がない
・トレーディングシステムを継続運用するためには、①信頼に値するトレーディングシステムの採用、②実行が継続できる環境の構築、の双方が必須である
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