トレーダーの労働をうまく時間配分することは、ワークライフバランスだけでなく将来の飛躍的な成長を考える上でも大事なことであると言えます。専業トレーダーの方は、よく時間があるから・・・という話をしますが、時間があるからといって資源を無駄に使っている習慣があると徐々に首が締まってきます。システムトレーダーは特に注文執行に時間節約ができる分、暇を持て余す感覚になりますが、そこはシステムトレーダーの罠だと思ってもいいくらいで、有効な時間の使い方を考えましょう。
注文執行に時間節約ができた分は以下の方法を取ることができます。
・マーケットをリアルタイムで観察し、今後のストラテジー発案に活かす。
・マーケットを見ずにデータとにらめっこしながらストラテジー開発をする。
・人と会う、もしくはミーティングを行う。
・ワークフローの見直しなどの思考の時間とする。
・情報収集、新規プラットフォームの勉強など
・休む(寝る)
どれも大事なことだと思いますが、いずれの時間を割くにしてもダラダラとリソースを無駄にしてはもったいないです。私はこのうち、「人と会う、もしくはミーティングを行う。」が実は重要だと考えています。なぜなら強制的だからです。人と会って、情報収集や新規プラットフォームを検討するという組み合わせが効果的かと思います。
既存のワークフローでトレーディング環境が既にあり、ルーチンワークをこなす上で特にうまく行っているときは何も変えたくない気持ちになりますが、業界のテクノロジーは刻々と進化していっています。例えば、新規のトレーディングプラットフォームなんかは習熟するのに時間がかかり、なかなか自発的に取り入れようという気は起こらないかもしれません。そんなときにセールスがコンタクトを取ってきた時などは、導入するしないは別で話を聞いて少し触ってみるということもよい経験だと思います。このようなアソビの時間が、長期戦略に有効に働くのです。
無駄な時間というのは一切ありません。我々は、貴重な資源を使っているのだと常に意識しておきましょう。
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