システムトレードとは、ルール化されたトレードのことを意味します。自動売買はその定義に入りませんし、それが便利なソフトウェアだというわけでもありません。あくまでシステム的にトレードをするという意味ですから、どちらかと言えばシステム的トレードと改名したほうがよいかもしれません。省略形は「システキ」です。
例えば、寄り付き直後に1%上がっている株式銘柄があれば、その銘柄を買ってみたいなと考えるとします。この取引ルールで相場に勝てると判断した場合は、この行動を繰り返せばよいだけです。このことをシステムトレードという定義で締めくくっています。このようなルールを過去のデータに基づいて分析し、何が最も効率の良い行動なのかを事前に調べてルールを厳格化することをバックテスト及び検証といい、システムトレードをうまく使いこなす上で必須の作業となります。以上のことから、システムトレードそのものが儲かる取引手法と単純に結びつかないということは明白だと思います。これについて、以下の式が成り立ちます。
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連戦錬磨の相場師のアイデア + トレードシステム=儲かるシステム
ダメプログラマー + トレードシステム=ダメシステム
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システムトレードの世界は、相場から生まれるアイデアが絶対強者であり、データマイニングや机上の空論から生まれただけのアイデアでは、実戦から生まれるアイデアには絶対に勝てないように思われます。
トレーディングシステムは、自分で開発するのが基本です。他人が儲けさせてくれるというのは普通に考えてもあまり例がありませんので、誰かからトレーディングシステムを購入及び拝借してトレーディングをするというようなことは考えない方が無難でしょう。
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