開発したシステムを仮実行するに当たり(すなわちペーパートレードと同義)、シグナルが出ると仮定します。そのシグナルをリアルタイムでトレースすることで更によいアイデアを思いつくこともあります。
例えば、寄付きからある一定期間の範囲で、寄り付き=安値ならば買いという条件を更に深く検証してみましょう。ちなみに、寄り付き=安値という図式が成立しやすいのはラージ日経225先物が典型例で、最小値幅が大きい銘柄に限りますが、これは国内先物の寄り付きが一本値であることも影響します。ハンセン先物や米国商品先物は最小値幅が小さいのと寄り付きが一本値ではないことからある程度のレンジで条件設定をするべきだということは注釈しておきます。
さて、このシステムの中身ですが、これは人間の心理をうまく利用したルールだと思います。例えば、上記買い条件を満たす場合は寄付きが底値となっているわけですから総じて強い相場であり、買いで入ろうと思っている人は、戻ってきたら買おうと思っているはずで、つまりは寄り付きの値段がサポートレベルになるからです。
また、リアルタイムでトレースすることによってピンポイントでの買い意欲や売り意欲が湧きます。なぜここで買おう(売ろう)と思ったのか、が明確になれば、新しいトレーディングシステム開発の動機へとつながります。
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