システムトレードのメリットは、感情に基づいたトレードを排除することであり、かつ条件がそろったときにのみ売買を繰り返すことで効率化が図れることです。例えば、アイスクリーム屋を経営すると仮定して、一年中店を開くよりは、気温が23℃を超えるときのみ店を開くというルールの下で経営をすれば経営効率はぐっと増します。更に条件を巧みに組み合わせて、気温が23℃以下の場合はたい焼きを売るなど工夫ができるわけです。
システムトレードについてセンスが必要なのはそのルール構築術です。仮に気温が23℃近辺を上下する季節で一日毎にアイスクリームとたい焼きとを交互すればくたびれるだけかもしれませんし、アイスクリームとたい焼きをスィッチングする設定温度を気温7℃と設定すれば、お客さんから見れば???なお店であり、売り上げが伸びるはずもありません。
自動売買のメリットは、トレーディングそのものの時間を節約できることからより多くのマーケットにアクセスすることが可能であり、さらに手順も細かく設定できることから幅広い手法を試すことにもつながることです。分散化が図れることで、より多くのマーケットの分析が可能にもなります。
自動売買技術を究極的に追及している代表的な母体がヘッジファンドで、そのスタイルはHFT, High Frequency Trading(ハイ・フリクエンシー・トレーディング)とも呼ばれています。
システムトレード構築がよりアートであり、自動売買構築がよりサイエンスであることは明白だと言えます。
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