人生は意思決定の連続であり、人は自分の人生がうまくいくよう意思決定を下すわけですが、その判断には朝食の献立やトイレのタイミングなど特に失敗しても将来的に大きな過ちとならない些細なことから、人生そのものに大きな影響を及ぼす進路の決定や転職まで判断のウェイトは様々です。しかしながら、大きなイベントでの判断も大事ですが小さなイベントでの判断も後の重要な判断に影響を及ぼす(例えば、毎日カップヌードルを食べることで健康を害したことにより、昇進条件である海外出向などの転機を逃す)ことから常日頃に意思決定力を洗練させておかないと、まずい選択肢を選ぶことにもなりかねません。まずい選択が重なると人生もうまくいきません。
意思決定に関して、物事に対する情熱は必要であったとしても、判断に対してバイアスがかかってしまう感情そのものは必要ありません。感情を持つというのは人の特徴でありますから否定することはできないにしても冷静を保ち感情を抑え込むことは可能です。うまく感情をコントロールし、冷静に物事を判断してから適切な意思決定を下すことが最善の行動につながります。
システムトレードは意思決定に不必要である感情を無にしたトレード手法です。感情を失くしたトレードであるがゆえに、意思決定の自由度を殺した手法でもありますので柔軟な対応はできないと言ってもいいでしょう。このような特徴がありますので、他のどんな成功例と比べても結果が見劣りするのは必然です。しかし、冷静にデータを分析しシステム化することで、感情が高まっての無謀なリスクテイクや失望からの思考停止による投げやりなトレードを防ぐことが出来ます。つまり、システムトレードは未熟なトレーダーのツールとして最適なのです。
システムトレーダーが名だたる熟練トレーダーに打ち勝つには、その分析手法の質を追い求め続けるという方法があります。その典型例の一つが数学者集団のクオンツであるわけですが、そのようなバックグラウンドがなくても、しっかりしたロジックや奇抜なアイデアで彼らを凌駕することは可能であると考えています。
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