国内の場合、制限値幅に達した際には取引を一時中断し、その後に板寄せ方式で取引が再開されます。通常、サーキット・ブレーカーが発動すると、次回から制限値幅は拡張されます。最近の発動例は東日本大震災後のTOPIX先物及び日経平均先物が挙げられます。
米国では、2010年5月に起きたフラッシュクラッシュにより、半年間のサーキットブレイクテストが行われました。簡単に説明すると、S&P500採用銘柄について5分間に10%の上下動があると5分間の取引の一時停止を行うというものです。 それまでの米国市場の特徴として、価格の即時透明性を反映させるためにマーケットの値動きに制約を置くことを好まなかったのですが、自由市場主義に傾きすぎていたという反省もあり、マーケットを制限する方向に向かっています。人間が、完全なルールを備えたマーケットを作るのは至難の業だということかもしれません。
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